いよいよ師走ですが、お元気でお過ごしのことと拝察します。「伝統文化新聞」という業界紙に連載して2年になります。「尺八の込み入った話など誰も読まない」ということで、あえて別ネタで自由に書いていたところ、宗教や民俗などテーマが自在に広がってゆき、今では音曲関連はたまにしかありません。その過程で、まとめた10月号「伊勢神宮の心の御柱について」は、ぜひ分かち合っておきたく、下記に添えました。ご一読いただければ幸いです。ご感想いただければ、励みになります。
今、ここ(この国)に、このような形で生を享けたことの意味を探る一環として、日本の歴史(特に、日本古代史や、江戸時代)や唯識仏教についてこだわって調べています。
小生の存命中には日の目を見ることはないと思っていた「虚無僧尺八」も、インターネットにより思わぬ広がりを見せ、
11月にはアメリカ、カナダより三人の来訪者がありました。26歳の若者は、小生に習うことを目的に日本での定住を希望し(国に帰って、頭を冷やせ、と断りましたが)、アリゾナからの75歳の退職した生物学の教授は、余生を小生のCDを参考に吹きたいと言っていました(ちなみに、彼は今、スカイプを通じて、ロンドンのイギリス人演奏家から習っているそうです)。アメリカで出している5枚のCDや、55曲の譜面、教則本などがこのような流れに寄与しているのは、間違いのないところなので、長らく放置してきた残りの段取りを、アメリカでつけています。
昨年一年は、独奏会をパスした代わり?に、何十年も指導してきたお弟子さんと会をやってきました。この日曜の12月8日(日)が、三回目、会場はいつもの新宿(牛込)の法身寺で、午後2時からです(4時過ぎには終わります。小生も吹きます。また、自ら尺八を吹いたという滝廉太郎の「荒城の月」「花」を二重奏、三重奏でやります。小生の丹精こめた編曲です)。おいでいただける場合は、メールにてご一報ください。
師走の二週目は、上海(たぶん、今、地球上で、いちばん空気が汚い)に出張し、翌週は、沖縄(宮古島)に家族とゆきます。それやこれやで今年も終わりになりそうです。
それでは、天皇制が定着する以前からあったと思われる、伊勢(古代では僻地)の太陽信仰が、形をなして今日まで伝えられてきた心臓部の、今日に伝わる姿をどうぞ。
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