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伝統文化新聞 伝統文化 ・ 芸能考 54 (徳山隆)
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初ガツオ
正徳四(一七一四)年、七代将軍徳川家継の生母に仕えた大奥の老女・絵島は、歌舞伎俳優・生島新五郎との密会を疑われる。事件は大奥の政争を背景に、千四百人に上る関係者の処罰を生んだ。絵島は拷問にもメゲなかったので、死罪から、島流しと罪を減じられ、高遠流刑に落ち着く。役者の生島の方は、八丈送りになり、島流し先ええ「初カツオ からしがなくて涙かな」と詠んだ。
正徳四(一七一四)年、七代将軍徳川家継の生母に仕えた大奥の老女・絵島は、歌舞伎俳優・生島新五郎との密会を疑われる。事件は大奥の政争を背景に、千四百人に上る関係者の処罰を生んだ。絵島は拷問にもメゲなかったので、死罪から、島流しと罪を減じられ、高遠流刑に落ち着く。役者の生島の方は、八丈送りになり、島流し先ええ「初カツオ からしがなくて涙かな」と詠んだ。