原稿ばかり書いていて、尺八は月1回の指導以外は1年サボりました。「自己啓発」の原稿が脱稿し次第、全く新しい活動を始める予定です。すべての譜面、CDの版権?をアメリカに持ってゆき、この点での終活は終えています。アメリカやカナダから内弟子になりたいという人がいたり(もちろん丁重にお断りしていますが)英語版の教則本でオーストラリアやシンガポールに学習者が現れたりしていると、報告をもらっています。
5月26日(土)、ベテランのお弟子さんと三人で、弘前の根笹派全10曲の演奏会を行います。この派は、弘前だけに伝わる独特の奏法を有し、昭和の初めには既に現地でも忘れ去られつつある「幻の本曲」でした。
今回は、根笹派宗家を継ぐものだけが伝承したという、長大な「根笹派虚空」を最後に吹きます。30年以上前に整譜していますが、人前では初めて吹きます。他の九曲は暗譜しているのですが、「根笹派虚空」は、何せ長い。超絶技巧部分は前から浚っていますが、似たようなフレーズを微妙に使いまわして変化させてゆくという邦楽特有の構成で、自分の脳の記憶特性を確認しながらびっくりしたり、がっかりしたりしながらの「脳トレ」奮闘中です。
会場は、明日香出版社の二階ホールです。石野社長のご厚意と、CDつき拙著の販促を兼ねて、木戸銭は無料です。この場所は、明治六大教育家で、スマイルズの『西国立志編』を訳した中村正直旧宅(昔の住所は「大曲」)が近いこともあり、哲人・中村に敬意を表してここで献笛したいと念じていました。先着30名。参加希望の方は、本メールにて(何人でも可)お申し出のあった方には、趣意書(チラシ・地図付き)別途添付でお送りします。
記
「徳山 隆とその仲間たち・根笹派錦風流全十曲演奏会」
5月26日(土)午後2時~ (開場1時半、終演予定3時30分)
於 明日香出版社 2階ホール(文京区水道2-11-5)
~東京メトロ有楽町線江戸川橋下車、3番出口より徒歩3分~
(なるべく予約しておいでください)。