お知らせ

2010/5/22 吹禅会のお知らせ

投稿日:2010-05-06 更新日:

 

         記

題目:「第三回 徳山 隆 定例吹禅尺八会」
日時:5月22日(土) 14時~16時(開場午後1時半)
場所:臨済宗 法身寺 (新宿区原町3-82)、電話 03-3202-4876
地下鉄 大江戸線「牛込柳町」下車、徒歩5分
曲目:明暗真法流伝 鶴の巣籠、根笹派錦風流 通り・門付・鉢返、阿字観、鈴鹿普
済寺伝・手向
参加費:3,000円(当日3,500円)
予約(問合先):スタジオ・ビーテック新宿 電話03-5337-2110
Eメール
cde90120@par.odn.ne.jp

明暗真法流を完全復活させた徳山が、同流の20分を超える幻の大曲「秘調・鶴の巣籠」を暗譜で吹きます。真法流の尾崎真龍が亡くなったのが明治22年。その弟子の最後の伝承者とされる勝浦正山は昭和17年に亡くなっています。昭和52年に公開された遺譜も参考に、200年以上遡れる尺八の大曲がここに蘇ります。華麗な旋律が次々繰り出される名曲の復活がついになりました。

3月の演奏後、すぐ韓国に飛び、久しぶりの韓国を堪能してきました。1月のエジプト以来、(めったに)お酒を飲まないので、現地での毎晩の酒席・大宴会にヒマをもて余していました。ハングルも苦節?年、やっとゆっくりなら読めるようになりました。水原(スウオン)女子大などで
3回ほど吹く機会もありましたが、帰ったらゼッ不調。誰とも会わず、本ばかり読んで1ヶ月以上、竹を手にしませんでした。今からは、待ったなしで竹の世界に戻らねば・・・。

アメリカ・ツアーのマネージャーをやってくれた畏友チクリン(竹林孝枝)が亡くなって20日になります。iBDセミナーで会って以来30年を超えるつきあいです。カリフォルニアで東洋医学のクリニックを開室してからは、やや疎遠になりましたがそれでも帰国するときは必ず寄ってくれました。
ご両親のケアもあり、帰国してから、ガチガチのマクロビオチスト(玄米菜食)の彼女から、突然悪性腫瘍が見つかるとは、まわりのわれわれにも信じられないことでした。具合が悪くてもそれなりに(腫瘍と)折り合いをつけているように見えたので、まだまだ元気で何度でも会えると思っていたのですが・・・。森羅万象を縦横に語りあえる人生の大切な友を失い、残念。「唯識仏教」の教えではないですが、人生はまさに「今・ここ」の連続でしかないかもしれないことを肝に銘じて、合掌。

1月から隔月やっているこの会は、徳山がレパーリーとする古典本曲220曲の皆伝級のものを中心に紹介してゆきます。また、参加者の先祖供養として、毎回「手向」を最後に吹いています。この曲は、鈴鹿の普済寺という虚無僧寺の伝承なのですが、熱海で行われたチクリンの告別式の際、彼女の戒名を見てみたら、「普済院・・・」とありました。そんなわけで、今回の「手向け」は、チクリンのために吹くようなものでしょうか。

『アラビアのロレンス』という名画。あの中で、水を盗み飲んだ者が砂漠の掟により射殺される場面が出てきます。たった1杯の水で命を奪われるほど、砂漠における水の存在が大切であることを表している衝撃の場面です。しかし(結果的には)何やらアラブの残酷さを強調しているような
シーンになっていたように思います。事実としては、あのようなことは決してなく、むしろアラブ世界は、自然が厳しいがゆえに相互に助け合う世界だ、と、ある本に書かれていました(色々読みすぎて、何の本に書いてあったのかわからず、確認は次回までの宿題としましょう)。

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