2010/11/14 鎌倉尺八会のお知らせ

爽やかな秋の季節になりました。
皆様お元気でお過ごしのことと拝察します。

鎌倉演奏会のご案内です。

北鎌倉からは、鎌倉方面に歩いて十数分、左側の建長寺の向かい階段を上がります（トンネルの手前、赤いのぼりが目印です）。鎌倉から歩かれる方は、鶴岡八幡宮の左手、北鎌倉方面に抜ける道を十数分歩きます（トンネルを抜けてすぐ、左側です）。

当日は、坂本龍馬の命日ですね。今年はテレビでやっているせいもあり何度目かの龍馬ブームですが、２５年ほど前、赤坂のステーキハウス才谷屋に呼ばれ、龍馬唯一人の遺族を囲む会に何年かにわたって参加したことがあります。「おーい龍馬君」の原作者？武田鉄矢さんが「金八先生」の撮影の合間をぬって大きな花束を持って来たりしていました。ソニー関係者もたくさんいて、まだ商品化されていなかった試作品のデジカメでその様子を撮ってくれた写真が今でもあります。 「セントルイス・ブルース」を吹いたりして別のテーブルにいたその筋（マル暴）の人に誉められたりしたこともありました。

更に遡って、今を去ること４０年前、当時大学生の（２０歳位）小生は、南千住にある東京球場によくナイターを見に行っていました。そこでしばしば顔を合わせた社会人と馴染みになり、彼の奥さんが持ってきてくれるおにぎりなどのご相伴に預かっていました（スーパーもコンビニもない時代です）。当時の東京オリオンズは、こんにち千葉ロッテと名を替え、今年は３位から奇跡的に勝ち上がって、日本シリーズを戦っている最中です。それを目にすることなく陶芸家になった彼は７月に亡くなりましたが、彼の一念がロッテに乗り移ったか、と思われるほどです（ドラゴンズも応援している小生としては複雑な心境ではありますが…）。４０年にわたる賀状だけのおつきあいでしたが、毎年必ず、「あまりに（ロッテが）弱いから、もうフアンを辞めようか」と互いに書いてきました。遺作展のご案内で始めて知りましたが、彼も奥さんも美大卒だそうです。今回初めて遺作展に伺い、奥さんと昔話に花を咲かせ、会場で故人を偲んで吹きました。偶然会場に居合わせていた方々にも、殊のほか喜んでいただいたことにも力を得、また独奏会では、毎回必ず「手向け」で〆るので、今回から、希望される方に以下のご提案・ご案内をいたします。

「手向け」吹奏を通して、皆様の身内、お知り合いで、亡くなられた方の供養を致します。希望される方は、故人のフル・ネームと、享年、また差し支えなければ故人の人となりや、皆様との間柄など簡単に記していただければ、その方々のお名前を浄書し、当日会場に持参して、演奏・供養いたします（依頼される方が当日不参加でも構いません）。

最後に当日の曲目について
今回初めて、民謡を吹きます。曲は美しいメロディで彩られた東北民謡の決定版２曲。竹一管で、日本情緒の極みをどこまで、表現できるのか、お楽しみに（即興の間奏を入れる可能性大）。禅尺八の神髄、浜松から京都に伝えられた「恋慕流し」、絶滅した真法流の秘曲で２０分にも及ぶ「鶴之巣籠」です。最後は「手向け」です。

長々と失礼しました

お元気で