2012/9/29 尺八 きもちライブ４のお知らせ

朝夕は多少しのぎやすくなったとはいえ、酷暑が続いています。いかがお過ごしでしょうか。さて、９月の終わりに、居食ダイニング「きもち」をお借りして、第４回目のライブを敢行します。

最近は、昔虚無僧が吹いた尺八古典本曲の免許皆伝級の大曲を、暗譜して吹いています。合奏をレパートリーとする今の尺八楽は、暗譜はしませんが、やはり曲を完全に自家薬籠中のものとするためには、曲想を完全に把握し、楽曲分析したうえで暗譜するのが望ましいと考えます。ただし、邦楽は微妙に異なる旋律パターンを使いまわし、洋楽的起承転結（構成）がないので、とても暗譜は難しいので、５０時間以上かけて、２曲に取り組んでいます（５・６月の会では、大曲２曲の「巣籠」を暗譜しようとして、片耳が具合が悪くなりました）。仙台の産安は、慈恵医大の名誉教授だった浦本先生の得意の曲で、昔の貴重な録音が孫弟子である小生の手元にあります。当時(昭和初期)でも、本曲を吹ける人は数えるほどだったと記録にあります。この録音のような、自然でこなれた演奏になるよう励みます。

１０月は、８年ぶりにエストニアの音楽祭で吹きます。英語の講演と、レッスンもやってきます。４０年ぶりのヘルシンキにしばらくいたあと、タリンに入ります。北欧の１０月は冬支度で、博物館など閉めるところもあります。そんなわけで、シベリウスゆかりの建物も見られないのが残念ですが・・・。一気に７〜８度の世界に行くので、コートなど準備しています。日本はまだ炎天なので変な感じです。

『伝統文化新聞』という業界誌に無期限連載している拙文も９回目になり、ますますテーマが拡散し、「日本」だけが接点になりつつあります。お申し付けあれば、添付してお送りします（９月号は「リーフデ号とと三浦按針」です）。

（下記ライブは本メールでの返信でもご予約承ります）

それでは、お元気で。