お知らせ

2015/8/28 虚無僧尺八会のご案内

投稿日:2015-08-11 更新日:

やっと酷暑もおわり、普通の暑さに戻ったようです。

今月28日(金)、夜7時に台東区根岸の薬王寺さんをお借りして本曲の会をやります。江戸期、浅草に、関東虚無僧寺の本山、一月寺(松戸)・鈴法寺(青梅)の出張稽古場がありました(薬王寺さんからも近くです)。6月の会では終了間際豪雨になり、しばらく小生が吹きつないでいました。ご住職の中曽根さんご一家にも熱心に聴いていただき、ここをお借りしてよかったと思いました。

今回より、最初に徳山が尺八の歴史をわかりやすく解説し、その後演奏します。虚無僧尺八の伝承が途絶えないように、吹く人もフアンも開拓してゆこう、と、ややスタイルを変えました。

会場を無償でお貸しいただくご厚志に報謝して、参加費ワン・コインにしています。暑い時期ではありますが、お誘いあわせの上、お出かけいただければ幸いです。

私は、最近入手した1772年作の竹で吹きます。他の出演者も、みな地なしという調律していない古管で吹きます。竹の素材を生かしたやわらかい音がします。調律が甘い(というかしていない)ので、吹き手の“耳”が問われます。

私の古管には安永元年(=明和九年)の刻印があります。250年ちかく前ということで、日本では徳川十代将軍時、モーツアルトは当時16歳、ベートーベンは2歳です。この竹は、細くて軽く、従来の自分なら選ばなかったと思いますが、あまりに音色がよいので、吹き料に加えました。奇跡的に律もほぼ完璧です。このかなり黒くなった竹のおかげで、改めて演奏への情熱がふつふつとわいてきたように思います。11月のウイーン独奏会にも、この竹はもってゆくつもりです。

            記「徳山 隆とその仲間たち」〜尺八古典本曲紹介コンサート
 〜江戸の粋、琴古流本曲と古典本曲の夕べ〜 8月28日(金) 午後7時〜(8時半頃終演予定)
 於 天台宗 薬王寺
 (台東区根岸5−18−5、電話 03−3873−9686) 木戸銭 五百円(資料代含む) 曲目 琴古流・三谷菅垣、古典本曲・伊予恋慕、曙之曲、秋田菅垣、虚空 他 会場(薬王寺)は、東京メトロ日比谷線三ノ輪駅下車2分です。
 三ノ輪は、上野で乗り換えれば2つ目。進行最後尾から、地上へはエレベーターのみ。地上右手すぐが、社会教育会館のビル。次に空き地あり。その先の吉野家(牛丼)、ワイズーマート(スーパー)の間の狭い路地を10メートルほど行くと、アラ不思議、寺の敷地です(火災で空き地になった土地越しに寺の建物が見えるはずです)。

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